長野県長野市で子供向けジュニアドローン教室を開催しているドローンクロスです。
2025年3月23日にアルピコドローンアカデミーで二等無人航空機操縦士【基本・経験者】実地講習、3月27日には一等無人航空機操縦士【基本・経験者】実地講習1日目の講師業務がありました。
今回、アルピコドローンアカデミーでは初めてとなる一等・基本の実地講習がありました。既に応募は数名いただいていますが、日程調整の関係で初回が本日となっています。
受講いただいた方は、以前にアルピコドローンアカデミーで二等資格を取得されたのですが、「二等の次は一等を目指したい」とおっしゃっていて、半年以上の飛行練習を積んで今回一等への挑戦をされました。
この方はATTIモードに出来る機体をお持ちで、ATTIモードのピルエットホバリングを相当練習されたということでしたが、この日はかなりの強風で相当苦戦されていました。
平均風速は3~4m/sぐらいで、無風な状態はひとときも無かったと思います。時折、風速5m/sを超える突風が吹き荒れる過酷な環境です。
修了審査は5m/sを超える風速では実施出来ませんので、本番ではありえない環境でしたが、練習環境としては最適だったかなと思います。
一等・基本の3つの実技試験(スクエア飛行、ピルエットホバリング、緊急着陸を伴う8の字飛行)は全て屋外・ATTIモードで行うため、どんな姿勢になっても風に流されない飛行が必須です。
風に流されない飛行とは、「風が吹いてくる方向を読み、当て舵(機体が流される方向とは反対方向のスティック操作)を入れ続けて機体が流されないようにする飛行」のことです。
当て舵を、いかに「速く」「正確に」入れ続けられるかが最大のカギです。
人間で例えると、片足立ちをしている感覚に近いと思います。片足立ちをしているとき、倒れないように体全体を使って前後左右のバランスを取っていると思います。
大きく傾いてしまうと復帰させるのは難しくなるので、なるべく小さい傾きのときに小さい動作で復帰させることが出来れば、長く維持することができます。
ドローンも同じことが言えて、機体のわずかな動きを感じ取って素早く当て舵を入れる。大きく動いてからでは遅いです。
しかもドローンの場合には、機体の向きが前を向いているときだけではなく、前後左右どちらを向いていても瞬時に反応できるようにならなければなりません。
つまりかなりの時間、「ホバリング」の練習をする必要があります。このホバリングがしっかり身についていないと、全ての実技試験で正確に飛行させるのは不可能だと思います。
ですので、今回みたいに風が強い状況は練習するのにもってこいの環境なのです。操縦が制御不能になってしまっても、隣の講師がオーバーライドしてくれる(いつでも操縦を交代できる)環境なので安心・安全です。
講習が始まった午前中は、危なくなって私が操作介入する機会が多かったですが、最後の方はかなりコントロールが出来ていて、ほとんど操作介入が無いような状況でした。
さすが、一等を受講される方はそもそもの基本操縦スキルが高いので、やればやるほど成長していって嬉しくなります。
実地講習2日目・修了審査はまだ先になりますので、それまでの間、さらに練習を積み重ねて無事合格してもらいたいと願うばかりです。
アルピコドローンアカデミーでは、3/31までにお申込みをいただければ受講料割引のキャンペーンを行っていますので、ドローンの国家資格取得をお考えの方はぜひ一度アルピコドローンアカデミーにご相談ください!

